韓国語の実力を試す!TOPIK(韓国語能力試験)とハングル能力検定のご紹介

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【新大久保語学院レターNo.9】韓国語の試験
TOPIK(韓国語能力試験)とハングル能力検定試験

韓国語学習者の増加とともに、韓国の大学への進学や韓国企業への就職を目指す人も増えていると言われています。進学や就職に必要なのは、もちろん高度な韓国語レベル。そしてそれを証明するために受験するのが各種検定試験です。
今回のコラムでは、韓国語の2大試験と言える「TOPIK(韓国語能力試験)」と「ハングル能力検定」についてご紹介しようと思います。
TOPIK(韓国語能力試験)って?
韓国の「韓国教育財団」が行う試験で、韓国での進学や就職を目指す人が受験すべきはまずTOPIKです。世界97ヵ国で受験が可能で、日本でも全国各地で4月、7月、10月と年に3回受験することができます。

試験はTOPIK Ⅰ(初級)とTOPIK Ⅱ(中上級)に分かれていて、獲得した点数によって級が与えられます。
TOPIK Ⅰ(の場合は200点満点のうち80点以上獲得すると1級、140点以上だと2級。
TOPIK Ⅱの場合は300点満点のうち120点以上で3級、150点以上で4級、190点以上で5級、230点以上で6級となっています。

韓国の大学では、外国人の受験資格をTOPIK3級以上としている大学が多いです。大学によっては、TOPIKを受験していなくても大学が独自に行っている韓国語試験で基準以上の点数をとれば受験を認めているところもあります。

また、最上級である6級に合格すると、日本の国家資格である「通訳案内士」の韓国語科目試験が免除になります。
TOPIKは受験できる回数が年に3回と少なく、出願締切が試験日のかなり前に設定されているので(だいたい試験日の3ヶ月前に出願が始まります)、「気づいた時には出願が終わっていて受験できなかった..!」とならないように早めの準備が必要です。
◆「TOPIK」の試験内容は?

TOPIK Ⅰは「聞き取り」と「読解」に分かれていて、日常生活や公共の場での韓国語でのやりとりを理解できるか、が評価基準になります。韓国で作られる試験なので、問題文から試験中の注意事項まですべて韓国語で書かれています。

TOPIK Ⅱは「聞き取り」と「読解」に加え、「筆記」があります。中級(3〜4級)はTOPIK Ⅰと同様に日常生活や公共の場でのやりとりはもちろん、新聞やニュース、会社の一般業務で使う韓国語が理解できることが合格条件になります。さらに上級(5〜6級)になると、政治や科学などありとあらゆるテーマの文章や、小説や専門分野の論述文を読んで理解できるレベルの韓国語が要求されます。
「聞き取り」と「読解」はTOPIK Ⅰ・Ⅱともにマークシート方式ですが、「筆記」ではグラフを見てそこから読み取れる情報を簡潔にまとめて書く問題や、「子どもの早期教育に賛成ですか?」「ペットは人間にとってどのような存在ですか?」など、母語でもすぐには答えられないようなテーマを与えられ、600〜700字で自分の意見を書く問題が出ます。
◆「TOPIK」どうやって勉強すればいい?

TOPIKの出題パターンはだいたい決まっているので、過去問を何度も解いて出題形式に慣れるのが何より重要です。「当てはまるものを選びなさい」「間違っているものを選びなさい」といった試験に出てくる韓国語も知っておく必要があります。
TOPIKの過去問は現在非公開になっていますが、インターネット上に過去数回の問題が掲載されているので、それらを参考にするのが良いでしょう。また、TOPIK対策の解説本や問題集、模擬試験などは韓国でも日本でもたくさん出版されているので、それらを利用するのもオススメです。

TOPIKでは韓国社会で生活するのに必要な韓国語能力が求められるので、試験にも韓国でよく見かけるようなポスターやキャッチコピーを読み解く問題が出されます。韓国旅行に行く機会があれば、街中でポスターや商品の広告、宣伝文句などを観察してみると良いかもしれません。

また、普段から韓国のニュースや新聞などをよく読んで、よく使われる表現を覚えるのはもちろん、「今韓国ではどんなイシューがホットなのか」をチェックしておく必要もあります。特にTOPIK Ⅱの論述文の読解や筆記対策としては、ニュースや新聞に普段からよく目を通しておくことは必須です。

TOPIKは問題数が多く、後半に行くほど難しく、考える時間が必要な問題になってくるので、前半の問題は時間をかけずにサクッと済ませ、後半にいかに時間を残しておけるかが鍵になります。過去問を解く際はストップウォッチで時間を計り、時間管理をしながら問題を解きましょう。

밑줄 친 부분 下線を引いた部分
( )에 들어갈 말 ( )に入る言葉
인주시 インジュ市 ※TOPIKでほぼ毎回出てくる架空の(?)都市の名前です。
가장 알맞은 것을 고르십시오. 最も相応しいものを選びなさい。
비슷한 것을 고르십시오. 似ているものを選びなさい。
같은 것을 고르십시오. 同じものを選びなさい。
틀린 것을 고르십시오. 間違っているものを選びなさい
무엇에 대한 글인지 고르십시오. 何についての文章か選びなさい。
다음을 읽고 물음에 답하십시오. 次を読んで問いに答えなさい。
ハングル能力検定って?

ハングル能力検定試験は「ハングル能力検定協会」が実施している試験で、日本国内でのみ実施される日本語母語話者を対象とした試験です。毎年全国で6月と11月に実施されます。レベルは下から5級、4級、3級、準2級、2級、1級とありますが、TOPIKとは異なり受験者は自分の受験したい級を受験し、合格点に達しなかった場合は「不合格」となります。「英検」と同じシステムだと考えると分かりやすいです。

TOPIKは聞き取りと読解の総合点で級が決まりますが、ハングル検定の場合は聞き取りと筆記(TOPIKでいう「読解」にあたる、マークシート方式で答えるもの)の両方で点数をとる必要があります。たとえばハングル検定5級の合格点は60点(聞き取り40点満点、筆記60点満点)ですが、たとえ筆記が満点でも、聞き取りを受けていないと不合格となってしまいます。

また、ハングル検定も1級に合格すると「通訳案内士」の韓国語科目試験が免除になります。日本国内限定の試験なので、韓国の大学の受験資格を満たすものにはなりませんが、日本国内の一部の大学ではハングル検定を単位認定している大学があります。
◆「ハングル検定」の試験内容は?
日本語母語話者を対象とした試験なので、問題文や注事事項などは日本語で書かれています。2級以上になると問題文も韓国語になります(協会では「韓国・朝鮮語」と表記しています)。また、協会の理念の一つに「将来南北の正書法の統一に貢献する」という考えがあり、ハングル検定では韓国と北朝鮮どちらの正書法で解答しても良いことになっているのが大きな特徴です。2級以上になると北朝鮮の小説の一部抜粋などから問題が出題されることもあり、南北の言葉の違いも理解していることが合格条件となります。

またTOPIKとの大きな違いとして、ハングル検定では発音規則や漢字に関する問題が出題されます。たとえば「次の単語を発音通り表記したものを選びなさい」、「漢字のハングル表記が違う単語を選びなさい」など、発音規則や漢字の韓国語での発音を知らないと解けない問題です。「下線部の日本語訳として正しいものを選びなさい」といった翻訳問題も出題されます。

1級のみ2次試験(面接)があります。面接では発音も評価対象になるので、発音規則に則った正しい発音、自然なイントネーションで発話することを普段から意識しておく必要があります。面接では文章を読んで内容を要約し、口頭で面接官に説明するような問題もあるので、文章を素早く理解しまとめる力、同じ意味の様々な表現を知っていることが求められます。
◆「ハングル検定」どうやって勉強すればいい?

ハングル検定もTOPIK同様にまずは過去問をたくさん解いて出題形式に慣れることが必須です。ハングル検定の過去問は協会が公式に発売しています。また、『合格トウミ』という単語リストも発売されているので、それらを買ってやり込むのが良いでしょう。ハングル検定のホームページから各級の簡単な模擬試験を受けることができるので、まずはそこで自分のレベルをチェックしてから何級を受験するのが良いか考えてみましょう。

ご紹介した通り、ハングル検定はTOPIKとは実施団体も、試験形式も大きく異なる試験なので、TOPIKの対策とは全く違う対策が必要になります。過去問を何度も解いて出題形式に慣れるのはもちろん、発音規則、漢字語、翻訳の勉強も必須です。発音規則を覚えることは韓国語で会話する際にも生きてきますし、漢字の発音を覚えると漢字由来の単語が覚えやすくなったり、知らない単語でも意味を類推しやすくなるなど、メリットもあります。南北の言葉の違いなど、韓国語を「深く」「しっかり」「とことん」追究したい人にはオススメの試験です。

今回はTOPIKとハングル検定の二つの試験をご紹介しました。もし進学や就職などの予定がなくても、定期的に試験を受けることでモチベーションの維持にも繋がりますし、ひょっとすると思わぬところで資格が役に立つこともあるかもしれません。ご自身の目的に合わせて、ぜひ韓国語の検定試験に挑戦してみてくださいね。
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